*Please scroll down for the English version. 「フリートホフ(墓地)に散歩に行かない?」と初めて誘われたとき、私は正直ひるんだ。墓地の散策? 前情報がない私には、何をどう考えても散歩が楽しめる場所とは思えなかった。不安ながら好奇心に引っ張られて実際に足を運んでみると、そこにはフツーに散歩を楽しむドイツ人の日常があった。ゾンビ映画のようなおどろおどろしい雰囲気は微塵もない。 直訳すると「平和の中庭」という意味のドイツの墓地は、教会に隣接していて、街の中心にも点在する。比較的広い敷地には、野鳥やリス、昆虫などの生き物が生息し、木々や草花が溢れ、死者が眠るところというよりは、生命の穏やかなエネルギーに包まれている。これがパワースポットとは言わないけれど、不思議と気持ちが落ち着いて、考えを巡らせるのにピッタリのフリートホフは、ドイツ人ご用達お散歩コースの一つだ。 “Would you like to go for a walk in a graveyard?” When I was asked first time, I felt a little scared. However hard I tried, I couldn’t get my head around why graveyard? It […]
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BER-OSL
小学生の頃の私は、この景色を見るとは夢にも思っていなかった。ここはオスロ、クリスマスの翌日。 SNSのお陰で小学校時代の友人と30年ぶりに繋がった。でも正直、自分の人生で小学校がことさら思い出深いわけではなく、この先の展開にあまり期待はしていなかった。ただ、実際に会ってみると、校庭で一緒に遊んでいた時と同じ、飾らない会話が楽しかった。そうだ、あの頃の私たちには肩書もキャリアもなく、同じことに笑えるか、同じことが好きか、どんな食べ物が苦手か。そんなことが一番先頭にあった気がする。ただシンプルに毎日を生きていた。 その証拠に、一番印象に残っている彼の思い出と言えば、生のニンジンを丸ごと一本食べて、親から500円のお小遣いをもらったことだもの。おまけに、私たちはこの話に大熱狂した。実にシンプルだ。ニンジンからオスロへ…誰が想像しただろう。 When I was ten, I never imagined that I would see this scenery. This picture was taken from a friend’s house in Oslo on the day after Christmas. Thanks to SNS, I re-encountered an old 4th grade classmate after 30 long years. […]