中学生の時、校長室に呼び出されたことがあった。ベルリンの夜道を歩く中で、暗がりに浮かぶ校舎を見つけ、一瞬のうちにタイムトリップ。 放課後に女子クラスメートと3人で、好きな先輩の教室へ忍び込み、何か所持品を拝借しようという計画を立てた。侵入したはいいが、先輩の机には「置き筆箱」しか見つからず、落胆しながら悩んだ挙句に手にしたのは消しゴム。正直、先輩のものだという証拠は何もない。「取れ高」はかなり低い。 渋々と帰ろうとしたところ、廊下から足音が聞こえた。元来、小心者なので、慌てて隠れようとして激しく机にぶつかった。「誰だっ!」と、足音の主が叫び、お縄頂戴。驚くことに、その主は校長だった。「君らはここで何をしているんだ」と、私たちに問うた時の、驚きと安堵が入り混じった顔は今でも忘れない。「小娘3人でよかった」と。 翌日、ドラマのような展開で、校長室からお声がかかった。3人とも案外真面目な生徒だったので、クラスの視線はかなり熱かった。「何をやらかしたんだ?」と。結局、校長にやんわりと怒られたというお粗末なオチしかないけれど、少し笑える私の武勇伝。 I was called into the principal’s office when I was in junior high. When this school building emerged in the dark while walking down the street in the night, I got a memory flashback. Two girl friends and I had a […]