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Street performer

NYの地下鉄はストリートパフォーマーに遭遇することが何度かあった。ジャズっぽいドラマーやポップなパーカッショニストは、これぞNYという感じで気持ちが上がった。でも、どこか見たことのある風景という感覚は否めず、シャッターは切らなかった。 この彼女に出会ったホームは、バスキングスポットとして象徴的な場所ではないように思う。そして、彼女自身も、大きな動きで目を引き付ける存在というよりは、静かすぎる佇まいが目を引き付ける感じで、不思議な空間を作っていた。でもそれが無性にリアルで、とても興味を引き付けられた。正直、彼女がどんな音楽を演奏していたのか思い出せない。でも、この憂いのある伏し目がちの表情は、今でも記憶に残っている。 ストリートミュージシャンに出会うと、いろんなことが頭を巡る。その人の夢、日々の暮らし、音楽への愛。デジタルで音楽を聴くことに驚くほど慣れてしまった今でも、やっぱり音楽は生がいい。人前でパフォーマンスをすることの楽しさや、恐さを知っているミュージシャンの端くれとして。 In the NY subway, I often encountered street performers. From a jazz drummer to a pop percussionist, they looked like the very New Yorker to me, and I got really excited everytime I saw them. But somehow, I couldn’t help feeling ‘I […]

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gentlemen’s circle

床屋には、流行り廃れに左右されない独特な佇まいがある。この空気感は、国が違っても共通しているように感じる。そのスタイルは、正直言うとおしゃれではないのだけれど、そのオフ感が一周まわってクールというか。ブレない感じが、とても惹かれる。男の美学を追求する場所、客も店員も真剣勝負、ガラス越しに見えるその微妙な緊張感。私が女ばかりの家庭に育ったので、未知の世界への興味がそう思わせるのかもしれないが、床屋には理屈では説明できない魅力がある。 NYのウェストブロードウェイ近くで出くわしたこの床屋は、何が特別なのかと聞かれると、ネオンのハサミが可愛いこと以外、正直これといった特徴はない。でも、どこの国にあっても「どこにでもある一軒」になるところが床屋の魅力だと思う。みんな似ている、でも、微妙に違う。変わらない時間が、ずーっと流れている感じが、たまらなく渋くて好きだ。 A barbershop has a distinct style which is never affected by changes in fashion. Its aesthetics are consistent regardless of the country in which it is located. The shop design is not cool, I would say, but its off-ness is too off, and […]

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